環境貢献技術
高い防食性と耐食性を持つことから、めっき加工に多用されてきた三酸化クロムやニクロム酸カリウムなどの六価クロム化合物。しかし、極めて高い毒性が人体や自然環境に影響を及ぼす恐れが高いことから、使用を控える動きが高まっています。
日本表面化学では、環境保全への見地からこの問題に早くから取り組み、六価クロム剤の代替となる環境に優しい化成皮膜剤の開発を続けてきました。今後も、環境に負荷をかけず、かつ高い品質を誇る製品の提供を続けて参ります。
電力問題への対応
東日本大震災以降、電力問題への取り組みは、わが国のすべての企業にとって大きな課題になっています。
日本表面化学でも積極的な創電や節電の活動を通じ、電力の安定供給に貢献するための努力を続けています。まず、創電に関しては、神奈川県茅ヶ崎市の自社工場屋上に太陽光発電パネルを設置。工場で使用する電力の一部を自社で発電した電力によって賄っています。今後も太陽光発電パネルの増設を行い、発電量を増加させていく計画です。また節電に関しては、本社、工場のエアコンをエネルギー消費の低いモデルに順次交換。さらに社員の意識共有を行うことで無駄な電力消費を抑えるよう取り組みを続けています。
地域貢献への取り組み
神奈川県が実施する「インベスト神奈川」は、県の基幹産業である製造業を支援するため、有力な技術や優れたビジネスモデル持つ企業に対して設備投資の支援を行い、県下に誘致しようとする取り組み。日本表面化学は環境負荷の低い金属表面処理剤を生産・開発する技術を認められ、2008年7月にその適用を認定されました。
約8億5000万円の助成金を受け、当社では2009年10月に茅ヶ崎市内の既存工場の隣接地に延べ床面積約2.636㎡の新工場と研究所を竣工しました。
日本表面化学の高度な技術力と、環境貢献への取り組みは自治体からも高い評価を獲得し、県の産業振興を支える企業のひとつとして、大きな期待を寄せられています。
子育て支援
日本表面化学は、社員が男女の差を感じることなく長く安心して働き続けられ、次世代を担う子供たちを育てていくことができるよう子育て支援の社内制度にも力を注いできました。
こうした取り組みが評価され、平成21年に神奈川県の「かながわ子育て応援団」としての認証を受けました。この認証を受けるためには
「育児・介護休業法で義務付けられている制度・措置を社内制度として明定している」
「仕事と子育ての両立支援に関する責任者を明確化している」
「子ども・子育て支援のための取り組みの計画的な進捗を内外に明らかにしている」
「計画内容及び事業活動が関係法令に照らし適切である」という要件を満たしていることが求められています。